高松市長は、2月25日に市長定例記者会見を行いました。会見内容は下記のとおりです。
本市の社会動態につきましては、令和元年以降マイナスが続いておりましたが、令和3年において3年ぶりに94人のプラスに転じました。
今後におきましても、第2次総合計画前期基本計画に掲げる2023年時点の人口30,000人以上を維持できるよう、定住につながる施策を展開していくとともに、自然動態人口の減少も抑えるべく、子どもを産み育てやすい環境の整備と高齢者の健康維持につながる施策も展開し、人口の減らない自治体を目指してまいります。
また、昨年末には市民待望の本宮駅東西自由通路並びに新駅舎が完成いたしました。自由通路内には、美しい安達太良山を眺めることができる展望デッキや、誰もが演奏できるピアノの設置、また、絵画などを楽しんでもらえるスペースを設け、市民だけでなく本市を訪れた方々に親しんで頂けるよう、工夫を凝らしております。今後、西口広場の整備も進められております。さらに皆様に喜んでいただけるよう整備してまいります。
それでは、次第により発表させていただきます。
本市においても、コロナウイルス感染症については、現在第6波の真っただ中でありますが、1月までは高齢者の方の感染が多い傾向だったものが、2月に入り低年齢での感染が増えている状況にあります。
本市の3回目のワクチン接種状況については、2回目接種から6カ月経過した方を対象に前倒し接種を実施しており、2月21日現在4,939人の方が3回目の追加接種をされ、3回目接種対象者の18歳以上の人口の19.55%となっております。
特に大きな副反応もなく順調に接種されております。
交互接種については、初回接種と副反応に大きな差はないという安全性や、どちらのワクチンでも抗体価が十分に上昇するという効果が認められており、発症予防、重症化予防のためにも、早期の3回目接種をお願いしております。
市内においてオミクロン株の猛威により感染が急拡大し、大変厳しい状況となっております。この感染症に歯止めをかけるため、市民お一人お一人の一層の感染対策をお願い申し上げます。
県では、まん延防止等重点措置等に伴い、時短営業に協力した飲食店等に対して協力金や売上減少した関連事業者に対する一時金の交付を決定しましたが、飲食店の規模によっては十分な金額ではなく、大変厳しい経営状況が続いております。
このことから、営業自粛の影響を大きく受けている市内飲食店などを救済するため、市の独自の支援を行ってまいります。
独自支援につきましては、年間売上高に応じ、1千万未満から3千万円以上の4段階で、10万円から40万円を給付し、さらに団体利用が多い大規模宴会施設を有する飲食店へは80万円の上乗せの給付いたします。これにより最大で1店舗あたり120万円の支援となります。給付対象となる事業者については、飲食店営業の許可を受け、本宮市内で営業している事業者といたします。
また、福島県の支援である「売上の減少した中小企業に対する一時金」の対象者に対しても一律10万円の上乗せ支援を行います。
まん延防止等重点措置が延長となり、これらの支援を迅速に実施することで、少しでも市内飲食店の営業継続を後押ししてまいりたいと考えております。
現在、工事を進めております、 (新) 本宮第1保育所の新しい名称についてであります。本宮市の保育所につきましては、第1から第3までの番号としておりましたが、新たに施設整備をした際に、まゆみ保育所、たかぎ保育所と名称を変更し、利用者の皆さんから好評をいただいております。
今回も、入所する幼児や保護者をはじめ市民の皆様に親しまれる名称、施設のイメージと特色が込められた「名称」とするため、昨年末、市民に広く募集を行い、214件の応募をいただきました。
集計の結果、「みずいろ保育所」が110件と、ほぼ半数を占め、「みずいろのまちのイメージから」などの理由から、新名称を「本宮市立みずいろ保育所」とし、市議会3月定例会において「名称」の条例改正を上程してまいります。
本宮字下台地内に移転新築工事を進めていますが、現在、園舎の骨組みとなる鉄骨の建て方が完了し、外壁張りや内装の工事に手掛けており、今後、着実に工事を進め、本年6月完成、7月1日に開所し、子どもたちが毎朝、笑顔で元気に登園し、笑い声が絶えない保育所としてまいりたいと考えております。
現在まで、本市においては、障がいのある方や、その家族が、障がい福祉支援サービスを受けるために必要な相談と計画作成を行う、『障がい者相談支援事業所』が無い状況でありました。
そのため、対象となる方には安達管内の事業所で相談支援を行っていただいておりますが、管内の専門員も不足しており、相談支援体制の充実・強化が求められておりました。
この課題を解決するため、昨年から、本宮市社会福祉協議会と「相談支援事業所」開設に向けての協議・準備を進めて参りましたが、このほど社協職員の資格取得、社協評議員会での定款変更決定を経て、社協より事業所指定申請がございました。
今後も引き続き事業所開設に向けた支援を行い、「障がい児・障がい者が、生きがいを持って安心して生活しているまち 共生社会を目指す もとみや」を誰もが共有できますよう、福祉行政の充実に取り組んでまいります。
「障害者基本法」には、「手話を言語として位置付ける」ことが明記されており、意思疎通をするための手段について、選択の機会の確保や拡大を推進していかなければなりません。
これまでも、本市では、市内小中学校の児童・生徒を対象に、障がい者との交流や手話体験を行うとともに、障がい者の社会参加を支える取り組みとして手話通訳の派遣を実施してまいりました。
本宮第2次総合計画の施策別目標である「障がいによることなく、誰もが生きがいを持って安心して暮らしていけるまち」を実現するために、「本宮市手話言語条例」の制定を進め、3月議会へ上程させていただきます。
今後も、聴覚や言語に障がいのある方々に対する理解の促進を図るとともに支援体制の充実を図ってまいります。
しらさわカルチャーセンターにつきましては、昨年2月の福島県沖地震において被災し、現在使用ができない状況にあり、市民の皆様に大変ご迷惑をおかけしております。
カルチャーセンターの災害復旧に際しましては、懸案でありました文化財・民俗・芸術資料および行政公文書の収蔵施設不足を補うため収蔵施設として改修して再利用する案を検討しております。
あわせて、白沢公民館2階大ホールを250人程度収容の多目的ホールへ改修するとともに、400人収容規模のサンライズもとみやとの機能分散を図ることにより、市民の皆様の文化活動にご利用いただきたいと考えております。
また、しらさわ夢図書館については、周辺環境を生かした、長時間滞在型を目指す図書館とし、さらに、白沢ふれあい文化ホールや歴史民俗資料館などを含め、文化施設全般の総合的な再編を検討してまいります。
お手元の、資料は、現段階での改修イメージであります。今後、設計を進める中において内容の協議を進め、より良いものにしていきたいと考えております。
スケジュールですが、まず、白沢公民館の改修に係る改修実施設計の費用を令和3年度の3月補正予算にお願いし、令和4年度中に工事に着手し、5年度に供用開始を予定しております。また、しらさわカルチャーセンターにつきましては、令和4年度に改修実施設計と工事に着手を、しらさわ夢図書館につきましては、令和4年度当初予算に改修実施設計を計上しているところであります。
本宮運動公園テニスコートおよび管理棟につきましては、完成から30年以上経過し老朽化が著しいため、公園施設長寿命化計画に基づき、国の社会資本整備総合交付金を活用し、令和3年6月から改修工事に着手いたしました。
テニスコートにつきましては、全5面のうち2面を全天候型砂入り人工芝での改修を行い、管理棟につきましては、男女トイレやバリアフリー対応トイレおよびコインシャワーを備えた更衣室などの改修を実施し、令和3年12月に完成いたしました。
今後は、残り3面のテニスコートを同様の改修および8基の夜間照明をLED照明への改修を進め、令和5年1月の完成を目指してまいります。
引き続きテニス愛好者が快適にプレーできる環境を整備してまいります。
また、「みんなの原っぱ運動広場」につきましては、令和元年東日本台風の際、一時災害ごみの仮置き場として利用していたことから、被災からの復興のシンボルとなるよう、3種類のランニングコース、芝生広場、夜間照明などを整備するため、昨年1月から工事を進め、11月29日には竣工し、ランニングコースのみ部分使用を開始しておりました。
このたび、グランドオープン記念事業を3月26日に開催し、全面利用開始することといたしました。
記念事業としまして、全国を舞台に活躍されているプロランナー、田母神一喜選手を講師にお迎えし、ランニングスクールを開催する予定であります。
今後も多くの市民の皆様にご利用いただき、健康増進、競技力向上の場となるよう期待するものであります。
令和4年度の当初予算および重点事業の概要につきまして、報告を申し上げます。
昨年は3年ぶりに、人口の社会動態がプラスに転じました。令和4年度においても「第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略」を推進し、引き続き様々な施策を横断的に展開するとともに、効果的な情報発信に取り組み、「人口の減らない自治体」と「活力ある地域」を目指してまいります。
また、本年1月に本市は合併15周年を迎えました。合併20周年へ向け、新たなスタートの年として、引き続き本市の明るさと元気を市民の皆様と共に創出し、第2次総合計画の将来像「笑顔あふれる人と地域が輝くまちもとみや」に繋げてまいります。
予算の規模は、一般会計が総額で・・156億2,500万円、前年度比3.8%の増となったところであります。
国民健康保険特別会計など5つの特別会計を合わせた合計は、216億9,603万5千円となり、2.7%の増、
また、二つの企業会計では、第3条および第4条予算の支出の合計、30億7,391万8千円となり、前年度比0.1%の増となったところであります。
それでは、配付いたしました資料の「令和4年度当初予算重点事業」に基づき、第2次総合計画前期基本計画の体系に沿って、新規・拡充事業を中心に新年度の主要事業を説明いたします。
分野1「子育て・教育」、「子育て結婚」では、本宮第1保育所・新名称はみずいろ保育所を予定しておりますが、新保育所建設や、子育てに関する総合的な情報を分かりやすく提供するための子育てアプリの導入を
「学校教育」では、ギガスクール構想を更に推進するため、タブレットドリルの導入や、給食センター調理器具等の計画的な修繕を、
「生涯学習」では、中央公民館の耐震工事と併せエレベーターの設置や、しらさわ夢図書館の機能向上に向けた改修および環境整備を進めてまいります。
次に、分野2「健康・医療・福祉」、「健康・医療」では、引き続き新型コロナウイルスワクチンの3回目接種の推進を、
「高齢者福祉」では、地域コミュニティの希薄化に対応した地域の人づくりや新たな通いの場の構築を、
「障がい者福祉」では、手話言語条例に基づき、手話言語の啓発や窓口業務における遠隔手話通訳システムの導入を、
また、「地域福祉」では、地域福祉を担うパートナーとして社会福祉協議会の活動を支援してまいります。
次に、分野3「経済・産業・仕事」、「農林業」では、農業委員のジェンダーフリーを図るための定員の増員や、タブレットの導入を、
また、稲作の環境保全を図るため色彩選別機の導入を、
「商工業」では、本宮工業等団地第10工区の市道改良を、
創業者支援として空き店舗等を活用した総合的な支援を実施し、市内経済の活性化を図ってまいります。
次に、分野4「生活環境・都市基盤」、「環境保全・エネルギー」では、住宅用太陽光発電設備補助に蓄電池や、電気自動車による家庭電力への給充電設備であるV2Hを加え、また、生ごみ処理機の購入補助を、
「防災・減災」では、防災情報の一括配信システムの導入や地域防災のリーダー育成のための防災士資格取得補助を、
「都市機能・住環境・土地利用」では、五百川駅周辺の安全確保および利便性向上に向けた整備を、
また、恵向公園の応急仮設住宅跡地の復旧工事のほか、公園施設長寿命化計画に基づく施設の計画的な更新を、
「道路・公共交通」では、道路ネットワークの整備管理として、幹線道路の整備と、橋りょう長寿命化計画に基づく定期点検や補修工事を、
また、地域公共交通計画に基づく新たな運行システムの構築を、
「上下水道・雨水排水路」では、排水対策基本計画に基づく千代田地区の雨水排水幹線整備を進めてまいります。
次に、分野5「市民・行政活動」、・・「市民活動」では、市民による地域活性化等に貢献する活動の支援を、
「都市交流・国際交流・多文化共生」では、「全国まゆみちゃん交流プロジェクト」により、市外のまゆみさんを関係人口として取り込み、地域との交流基盤の構築と、市の情報発信強化を、
国際交流多文化共生の推進として、昨年度実施できなかった、英国生徒招へいや、在住外国人向けの生活ガイドブックの作成等を実施いたします。
「公共施設」では、庁舎内LED照明の更新と、公共施設等総合管理計画に基づく施設の適正な管理運営のためのシステム導入を、
「行政活動」では、公共施設のインターネット予約システムの導入を、
また、行政経営の推進として、第2次総合計画後期基本計画の基礎資料の取りまとめや、業務の効率化と正確性の向上や働き方改革の推進を図るため、定型的なパソコン操作を自動化するRPA(ロボティクス・プロセス・オートメーション)の推進と併せ、スキャナーで読み取った申請書等の文字を自動認識するAI-OCRの導入を図ってまいります。
以上が、一般会計における主な事業となります。
以上で、令和4年度予算および重点事業の説明とさせていただきます。
令和4年第1回本宮市議会定例会が3月2日から開会されますので、上程いたします議案等について説明を申し上げます。
議案等は、お配りさせていただきました議案書の付議案件のとおりであります。
今回の補正予算規模については、一般会計5億8,273万8千円、その他の会計3,620万7千円で全会計合計で6億1,894万5千円となっております。
主な内容でありますが、
教育委員会委員の任命および、固定資産評価審査委員会委員の選任についてが4件、専決処分の承認が2件、
条例制定が1件、一部改正が10件、廃止が2件、
福島市との連携中枢都市圏形成に係る連携協約の締結に関する協議が1件、
指定管理者の指定が1件、
市道路線の認定廃止がそれぞれ1件、
各会計の補正予算が7件
各会計の当初予算が8件、
報告案件が2件であります。
以上、上程いたします議案等でありますが、一般会計補正予算の内容等につきまして、ご説明申し上げます。
本議案については、国の1次補正にともなう関連事業費の増額のほか、令和3年度の各事業の決算見込による増減を計上し、歳入歳出それぞれ予算の補正を行うものであります。
主な補正内容のうち、歳出では、
一つに、都市公園施設長寿命化長事業にかかる、工事監理業務委託料および公園施設更新工事費を、
二つに、英国庭園イベント広場等整備工事費を、
三つに、白沢公民館大ホール等改修工事設計業務委託料を、
四つに、各整備等事業の財源として教育施設等整備事業基金積立金、並びに五百川駅前広場等整備基金積立金を、
五つに、万世地内の土地取得にかかる、土地開発基金への積戻分として土地購入費を、
六つに、本補正予算の調整により財政調整基金積立金を、それぞれ計上しております。
次に、歳入では、決算見込みによる市税、地方譲与税、各種交付金、地方交付税、国・県支出金、繰入金、市債など、各歳入予算の増減をそれぞれ計上しております。
この結果、歳入歳出予算のそれぞれに
5億8,273万8千円を追加するものであります。
以上で、令和4年第1回本宮市議会定例会の議案等の説明とさせていただきます。