水害に備える~Part3「withコロナ時代」の避難~
水害に備える~Part3「withコロナ時代」の避難~
全世界で感染が拡大している新型コロナウイルス感染症。そのような状況の中でも、自然災害はいつ起こるか分かりません。
昨年、本宮市に甚大な被害をもたらした「令和元年東日本台風」を超える水害が今年起こらないとは限りません。
通常の自然災害に対応していくのはもちろんですが、新型コロナウイルス感染症に対する対策を考慮したうえで、起こりうる災害に対応していくことが求められています。
避難所という密になりやすい空間の中では、避難された人やスタッフなど避難所に関わる全ての人が感染拡大防止対策を徹底することが極めて重要です。
今回は、避難所における新型コロナウイルス感染予防策について、考えてみましょう。
1.避難におけるコロナ対策のポイント
(1)避難先を検討しておきましょう
- 避難とは、「難」を「避」けることです。まずは、自宅の立地条件を確認し、自宅で安全が確保できる場合は、自宅にいるという選択(在宅避難)も検討しておきましょう
- 安全が確保できる親戚や知人宅、ホテルなどへの避難も検討しておきましょう
- やむを得ず車中泊する際は、周囲の安全確認を十分に行いましょう
(2)必要となるものを、できる限り持参しましょう
- 備蓄品には限りがあります。感染防止や健康状態の確認のために必要な物のほか、おのおのが必要となる物を持参しましょう
※持参する物の例 : ○マスク ○消毒液 ○体温計 ○タオル ○ビニール袋 ○スリッパ ○服用中の薬
○スマートフォン・携帯電話 ○防災ラジオ ○食料・飲料 など
(3)避難所での過ごし方
2.避難所での感染を防ぐため
避難した人が安心して避難生活を送ることができるよう、「新型コロナウイルス感染症を考慮した避難所設置訓練」を実施しました。
(1)避難所開設訓練
訓練のポイント
- できる限り人と人との距離を取る(目安は2メートル)
- パーテーションやテントの距離も同様に2メートルを目安に確保する
- 距離の確保が難しい場合は、同じ方向を向く
- 一般の避難スペースと体調が優れない人の避難スペースを分ける
(2)避難所受付訓練
訓練のポイント
- 密になりにくい場所に、避難所入り口や受付を設置する
- 筆記用具は、使用の都度、消毒する。または、一人一人異なる筆記用具を用いる
- 手指消毒、非接触型検温器による検温、問診票の記入・提出、避難スペースへの移動といった流れで受付を行う
(3)避難所運営訓練
訓練のポイント
- 避難所は2から3時間ごとに換気を行う(出入口は常に開けておく)
- 避難者・スタッフともに、定期的に検温や手洗い・うがいを行う
- ドアノブ・手すり、蛇口などの共用部分はこまめに消毒する
- スタッフが定期的に避難スペースを巡回し、体調が優れない人がいないか確認する
3.命を守る、日ごろの備え
自然災害が多発している今だからこそ、自らができる備えを日ごろから心がけましょう!
- 「早めの避難!」の心構えと避難先の検討
- 食料品の「ローリングストック」※
- 家庭内での安否確認方法の確認
- 非常持出品の準備
※ローリングストックとは・・・
普段から少し多めに食材・加工品を買っておき、定期的に食べ、食べた分だけ新しく買い足していきながら、常に一定量の食料を家に備蓄しておくこと