英国庭園を視察される満山さん(令和5年11月)
本宮市と英国との友好交流に長年ご尽力されたもとみや国際交流親善大使の満山喜郎さんが、令和7年3月5日、東京都内の病院で逝去されました。
満山さんは白河市の出身で、24歳で単身渡英。免税品取扱い、並行輸入の会社を設立され、欧州各地に10の支店を展開するまでに成長させました。平成5年にロンドンしゃくなげ会(在英福島県人会)を設立し会長に就任されたほか、平成25年にはワールド県人会の会長、更には英国日本人会の理事を務められるなど、多くの人から慕われるお人柄でした。
平成23年3月に発生した東日本大震災により甚大な被害を受けた福島県の復興支援に精力的に取り組まれました。ロンドンで行われるジャパン祭りで福島県産品を紹介したり、英国国会議事堂で「起き上がり小法師展」を開催するなど、各種行事を通じて風評払拭のための活動を行いました。
平成24年7月に、震災被害に対する英国の支援への感謝と福島の早期復興を願う気持ちを込め、英国ロンドンのホランドパーク内に福島庭園の開園、また平成29年には本市のプリンス・ウィリアムズ・パーク内に英国庭園での開園を支援され、更には両庭園の姉妹庭園締結にご尽力いただきました。
令和元年にもとみや国際交流親善大使に就任。その幅広い人脈を惜しみなく提供し、ケンジントン&チェルシー王室特別区をはじめ、本市と英国との間に多くのつながりを作っていただきました。また本市中学生を中心とする「未来へつなげるもとみや英国訪問団」にも多大なるご協力をいただきました。
こうしたご活躍により、平成27年に在外公館長表彰を、令和3年に旭日単光章、令和4年に本宮市特別功労章、そして令和5年には県外在住功労者知事表彰を受けられました。
令和6年4月4日に締結した本宮市とケンジントン&チェルシー王室特別区との友好協定および、同年の7月にロンドン・福島庭園で行われた友好協定締結記念イベントの開催に対しても全面的なご支援をいただきました。
英国との橋渡し役として長年本市をご支援いただきました満山喜郎さんに対し、改めて感謝の意を表するとともに、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
▲英国庭園の開園や、福島庭園との姉妹庭園締結にご尽力いただきました(上=姉妹庭園締結レセプション、下=英国庭園開園式、いずれも平成29年)
▲本宮市特別功労章を受章(令和4年11月、本宮市表彰式)
▲友好協定締結に全面的なご支援をいただきました(令和6年4月、友好協定締結式)